アクアガスとは、過熱水蒸気中に高温の微細水滴を分散させた気液二相加熱媒体です
過熱水蒸気(気体)がノズルから飛び出す直前に、ごく細かい水滴(液体)を混ぜたものがアクアガス®。およそ115℃のアクアガスを食品に吹き付けると、表面温度を一瞬のうちに100℃まで上げることができるため、微生物を短時間で排除することが可能です。また水滴のおかげで「蒸す」効果が加わるので、過熱水蒸気のように食品を大きく乾燥させることがありません。このため、たとえサラダ用の生野菜でも、食感や栄養分を保ったままで効果的に殺菌することができるのです。
作業の効率化・加熱時間の短縮
アクアクッカーは高温の微細水滴により高い熱量、熱伝達性を持ちますので、速やかな加熱が可能です。
特に生野菜などでは数十秒間の短時間加熱を行うことにより、生の食感を損なわずに効果的な殺菌を行うことが可能です。
食材に優しく安全な調理
アクアクッカーは食材にやさしい(低侵襲性)加熱調理器です。食材の加熱ダメージを抑え、自己消化酵素や表面付着性生菌の作用を抑制して食の安全性を高めます。
見栄えも風味も新鮮
食材からの水分蒸発を抑制する結果、豊かなジューシー感と高い歩留まりを実現します。
栄養成分をしっかり保持
低酵素濃度で素早く加熱し、参加や熱分解によるビタミンCなどの栄養成分の減少を留めます。
省エネ・ランニングコストの削減
食材表面に発生する水上機凝縮潜熱の豊富や熱量と、微小化高温水滴の高熱量及び高い伝熱性を相乗的に活かした顕著な高速加熱により、ランニングコストを低く抑えます。
アクアクッカーは、過熱水蒸気と霧状の微細水滴による加熱調理機器です。
過熱水蒸気とは、飽和水蒸気をさらに加熱した100℃以上の水蒸気のことで、潜熱として食品にスピーディーに熱を伝えるという特徴があります。
「効率的な加熱」、「酸化防止効果」といった過熱水蒸気の特性に加え、アクアガスの更に高い熱伝達特性によって短時間で食材表面の温度を上昇させることができます。「調理時間の短縮」、「水分制御による高品質の加熱調理加工が可能」、「高い衛生的安全性」といった高度な調理特性を併せ持つ、新しい調理機器なのです。食品加工はもちろん、病院での治療食、学校給食、外食産業など多くの現場でその活用が期待されています。